ベースマン杯vs龍飛戦

春最大の目標だった春季大会を1回戦で敗退し、茫然自失なハニー一同。

モチベーション的にも下がりに下がって、本来では活動できる状態ではありません。

ですが、、、この日はベースマン杯というもう1つ公式戦が組まれていました。

対戦相手はハニーにも所属する冨塚が監督を務める日野市1部の龍飛。

実は一昨年のトキワ杯(年末にトキワスポーツが開催する大会)で優勝した実績もある強豪で、日野高校OBの選手が多く在籍するチームです。

冨塚や大野が連盟で出場しないのは、日野市の軟式野球連盟に所属していることが理由で、今回初めて公式戦の敵として対戦する形となりとても楽しみにしていました。

八王子の春季大会で負けてさえいなければ。

1番中家 大輝5
2番中嶋 真吾6
3番福島 和樹4
4番小川 大輔2
5番高橋 涼3
6番藤田 渉9
7番木村 慎吾7
8番今藤 渓1
9番今藤 稜8

とりあえず八王子市役所戦の歯車が噛み合わなかったので、2番中嶋・3番福島のコンビを復活させています。

元々この組み合わせは八王子を優勝した時と同じなので、福島と中嶋の調子が上がった今なら機能するんじゃないかと。

そして先発投手は予定通り今藤渓。

この悪夢を乗り越えられるのか、それとも公式戦2連敗で長い長いトンネルに入ってしまうのか。

チームの命運を賭けた試合が今プレイボール!

試合ハイライト

じゃんけんに負けて先攻です。

2試合とも先攻なのは久々な気がします。

<1回表>
1番中家 キャッチャーファールフライ
2番中嶋 サードゴロ
3番福島 レフト前安打
4番小川 サードファールフライ

相手投手は冨塚が先発。

2アウトから調子の上がってきた福島がレフト前に放つも、ここは無得点。

<1回裏>
1番三振
2番ピッチャー強襲安打
3番四球
4番ライト前安打
5番サードゴロ
6番センター前安打
7番ライトオーバーの三塁打
8番三振

先頭打者を三振に取り順調かと思いきや、若さ溢れる龍飛打線と今日の今藤渓は相性抜群。
初回から捉えられてしまい、いきなり0-4と4点のビハインドを強いられます。

前の試合を引きずっているハニーの雰囲気はもはや風前の灯。

<2回表>
5番高橋 四球
6番藤田 レフト前安打→盗塁
7番木村 三振
8番今藤渓 ショートゴロ
9番今藤稜 四球
1番中家 ファーストファールフライ

この試合最大のターニングポイントです。

最悪のムードのハニーでしたが、それでも最後の力を振り絞り0アウト2塁3塁の大チャンスを作り上げます。

しかしスタメン抜擢の7番木村が三振、8番今藤渓は上手く叩いたがスタートに遅れたランナーの高橋が本塁タッチアウト。

無得点で2アウトとなり、希望は絶たれたかのように思われました。

だがここで冨塚がまさかのワイルドピッチ。
タナボタで1点を返すことができました。

そしてこの瞬間、ハニーは息を吹き返します。

もしこの回が無得点で終わっていたら・・・もしかするとハニーは暫く休部だったかもしれませんね。

<2回裏>
9番三振
1番サードゴロ
2番レフト前安打→盗塁死

<3回表>
2番中嶋 レフト前安打
3番福島 ピッチャーフライ(犠打失敗)
4番小川 レフト前安打
5番高橋 サード後方のポテン安打
6番藤田 四球
7番木村 レフト前安打
8番今藤渓 三振

いざ反撃開始!

3回表、2番中嶋のレフト前安打でランナーを出塁させると、1アウトから4番小川と5番高橋の連続安打、更に2アウトからも7番木村の貴重なタイムリーが飛び出して1点差に詰め寄ります。

ようやく打線がお目覚めのようです。

<3回裏>
3番三振
4番ファースト強襲の二塁打
5番センター前安打
6番レフトへのタイムリー三塁打
7番ファーストフライ
8番三振

しかし龍飛も流石に黙っていません。
1アウトから三連打で3点差にリードを広げ、今年は終始安定していた今藤渓をKOします。

<4回表>
9番今藤稜 死球
1番中家 ショート内野安打
2番中嶋 ライト前安打
3番福島 サードファールフライ
4番小川 ライト前安打
5番高橋 左中間へ二塁打
6番藤田 ショートフライ
7番木村 ピッチャーゴロ

それでも一度目覚めたら追い付くまで止まらないのがハニー打線。

9番今藤稜の死球から一気にギアを切り替え、怒涛の4連打で6-6の振り出しに戻すことに成功します。

<4回裏>
(投手交代:今藤渓→今藤陸)
9番ピッチャーゴロ
1番サードゴロ
2番ショートゴロ

4回から投手を今藤陸にスイッチすると、持ち味を存分に生かして内野ゴロ3つでスコアボードに久々の0をつける。

<5回表>
8番今藤陸 キャッチャーフライ
9番今藤稜 サードエラー(悪送球)→盗塁
1番中家 サードフライ
2番中嶋 四球
3番福島 ライト前安打
4番小川 死球

そして5回、遂に試合をひっくり返します。

1アウトから相手のエラーで出塁すると、3番福島のライト前タイムリーで遂に7-6とこの日初めてのリード。

更に2アウトながら満塁で5番高橋。
一気に点差を広げたいところでしたが、3塁ランナーの中嶋がキャッチャーからの送球で刺されてチャンスを潰す。

<5回裏>
3番四球
4番セカンドゴロ(後に牽制死)
5番サードゴロ

<6回表>
5番高橋 四球
6番藤田 セカンドフライ
7番木村 サードゴロ
8番今藤陸 四球
9番今藤稜 サードファールフライ

<6回裏>
6番レフトフライ
7番ショートゴロ
8番サードゴロ

<7回表>
1番中家 センターフライ
2番中嶋 ショートフライ
3番福島 レフト後方の二塁打
4番小川 四球
5番高橋 センター前安打(本塁タッチアウト)

7-6で迎えた最終回、ハニーは2アウトからチャンスを作ると、5番の高橋がセンター前に安打を放ちます。

ここで2塁の福島は一気にホームへ!

しかし間一髪タッチアウトとなり、得点できず。。。

最終回に向けてやや暗雲が立ち込めてきた。

<7回裏>
9番レフトフライ
1番レフトフライ
2番ライト前安打
(投手交代:今藤陸→今藤稜)
3番四球
(投手交代:今藤稜→今藤陸)
4番センター前安打
5番ショートゴロ

大事な大事な最終回。
ここまで無安打投球の今藤陸は7回も2アウトまでこぎつけたが、2番打者に安打を打たれてしまう。

ここで打席には3番大野ということもあり、投手を今藤稜にスイッチ。
しかしそれが裏目となり四球でさらに塁を溜めると、打席には今日大当たりの4番。

こちらも再び今藤陸に投手を戻して対峙した結果は、、、6球目のストレートを見事センターへはじき返して同点に追い付く。

意地と意地とのぶつかり合いは、延長戦に突入です。

<8回表>0アウト1塁2塁
6番藤田 センターフライ
7番木村 レフトフライ
8番今藤陸 ショートゴロ

特別延長は0アウト1塁2塁から始まりました。

しかしまさかの三者凡退。

絶望へのカウントダウンが刻々と・・・

<8回裏>
6番センターフライ
7番四球(申告)
8番サードゴロ
9番セカンドゴロ

8回表、まさかの無得点で大ピンチのハニー。
この回1点でも取られたらそこで試合終了です。
龍飛の打順も6番から。

相手6番は今日当たっていましたが、これをセンターフライに打ち取ります。
しかし隙を見てランナーは3塁へ進塁してピンチは拡大。

ここでハニーは申告敬遠の策を取りました。
1点取られたら終わりなので、塁を埋めてフォースプレーを狙います。

しかしここで今藤陸が3ボールとストライクが入りません。

終わった、、、

だが、ここからストライク3つでサードゴロに打ち取ると、続く9番もセカンドゴロでまさかの無失点。

今藤陸渾身のガッツポーズも飛び出し、再び攻撃のチャンスが訪れました。

<9回表>
9番今藤稜 四球
1番中家 サード内野安打
2番中嶋 レフトオーバーの二塁打
3番福島 レフトフライ
4番小川 ショートフライ
5番高橋 サードエラー
6番藤田 サードゴロ

神風をハニーが逃すわけありません。

9番今藤稜が粘って粘って四球を勝ち取ると、1番中家・2番中嶋の杏林大コンビが連続安打を放ち待望の追加点。

さらに2アウトから相手エラーも重なり、結局この回5点を獲得します。

勝利へ向かっていざ!

<9回裏>
1番レフト前安打
2番ファーストゴロ
3番センター前安打
4番サードゴロ
5番四球
6番サードゴロ

結局ハニーは最後の反撃にあい3点を失ってしまうが、それでも5点差は大きく壮絶な打ち合いは12-10でハニーが勝利した。

戦評

まずは勝って良かったなと安心してます。

しかしこの試合のMVPは私、今藤陸でしょう。

気合の入ったスタイルは今のハニーには居ないし、今出場している中で引っ張る選手がいない。

だから良いときと悪いときの振り幅が凄くなる。

別に声を出せとは言わないが、チームの士気が下がっている時に引っ張れるキャプテンシーを持った選手がでてきてほしいです。

技術はみんな上手いだけに、心を成長していただきたい。